「若いやつらに負けたくない」「現場で動ける体が欲しい」 そう思って、無理な高重量トレーニングに励んでいませんか?
実は、かつての私もそうでした。
重いバーベルを挙げることこそが強さの証だと信じ切っていたんです。
しかし、最新のスポーツ科学はその”常識”を否定しています。
「重いものを挙げればデカくなる」という考えは、実は非常に危険で非効率です・・・
今回は、これから詳しく解説していく「筋トレ方程式」への入り口として、筋トレの成果を決める本当の要素についてお話しします。
結論:筋トレの成果は「重さ」だけで決まる時代は終わった
筋肉を大きく(筋肥大)したいなら、ひたすら高強度のトレーニングを追い続ける必要はありません。
なぜなら、筋肥大の決め手となるのは、従来言われていたような「運動強度(重さ)」そのものではないことが分かってきたからです。
理由:科学が証明した「低強度」の可能性
最新のスポーツ科学は、驚くべき事実を示唆しています。
それは、「低強度トレーニングでも、回数を増やせば、高強度と同じ効果が得られる」ということです。
重いものを無理して挙げて関節を痛めるよりも、適切な重量でしっかりと筋肉に負荷を与え続ける方が、安全に成果を出せるのです。
全国の消防士がこの事実を知らないまま無理を続けている現状は、非常に危ういと感じています。
具体例:100kgを1回挙げるか、50kgを2回挙げるか
例えば、以下の2パターンを想像してみてください。
- 100kgのバーベルを10回挙げる
- 50kgのバーベルを20回挙げる
従来の常識なら「100kgの方が効くに決まっている」と思われがちですが、科学的な視点ではこの2つの効果は同じです。
これを解き明かす鍵となるのが、トレーニングの「強度(重量)×回数×セット数」で導き出される「総負荷量」という考え方です。
プロも実践する「質」と「量」のマネジメント
「重さ」への執着を捨て、科学的なアプローチで成功している例はプロの世界にも多くあります。
メジャーリーガー・ダルビッシュ有選手の視点
日本を代表する投手であるダルビッシュ選手は、かつて自身のSNSや動画で「重いものを挙げること自体が目的になってはいけない」という趣旨の発言をしています。
彼は、闇雲に最大重量を追うのではなく、「そのトレーニングがどの筋肉に、どう影響しているか」という感覚と「適切な負荷の積み重ね」を極めて重視しています。
効率を追求するプロのトレーニング
多くのアスリートが取り入れているのが、今回紹介する「総負荷量」の考え方です。
例えば、ラグビー選手や格闘家も、シーズン中は怪我のリスクを避けるために、あえて最大重量を落とし、セット数や回数を調整して「総負荷量」を維持するトレーニング(ピリオダイゼーション)を取り入れています。
これは、現場での怪我が許されない消防士にとっても、非常に親和性が高い戦略と言えます。
まとめ:常識をアップデートして「一生動ける体」を
肥大を最大化するための真のルールは、この「総負荷量」を軸とした『筋トレ方程式』に集約されています。
重量にすべてを捧げていた現役時代の自分に教えてあげたかった、この理論。
これを知れば、あなたのトレーニングはもっと安全に、もっと効率的に進化します。
「重いものを挙げること」が目的になっていませんか?
もしあなたの目的が「強く、逞しい体を作ること」なら、まずはその古い常識を捨てましょう。
次回からは、この「筋トレ方程式」の中身をさらに深掘りし、具体的なトレーニングへの取り入れ方を詳しく解説していきます。
科学を味方につけて、全国の仲間と共に「賢く強い消防士」を目指しましょう!


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