【実践編】公務員の死亡保障は2,000万円で足りる?必要額の計算方法と自治労への申込手順

保険

「子供が生まれたら、死亡保険は5,000万円くらい入っておかないと不安ですよね?」

もしあなたが民間の保険ショップや営業マンに相談したら、十中八九そう言われるでしょう。

しかし、元消防士として家計をレスキューし、2,000万円の貯蓄を達成した僕の答えは違います。

「30代の公務員パパであれば、死亡保障は2,000万円もあれば十分すぎるほど鉄壁です。」

今回は、なぜ2,000万円で足りるのかというロジカルな根拠と、最強のコスパを誇る「自治労セット共済」への具体的な申し込み手順を、初心者にも分かりやすく解説します。


公務員には「見えない資産」が3,000万円以上ある

結論から言うと、公務員は「死亡保障2,000万円」で十分足ります。

なぜなら、公務員には民間企業の会社員以上に手厚い「3つのバリア」が最初から備わっているからです。

保険の営業マンはこのバリアの存在を詳しく教えてくれません。

なぜなら、これを知ってしまうと、彼らの高い保険が売れなくなってしまうからです。

バリア①:遺族基礎年金 + 遺族厚生年金

子供が18歳になるまで支給される遺族年金は、公務員の場合、収入にもよりますが年間約150万〜180万円程度になるケースが多いです。

参考:日本年金機構 遺族年金ガイド(受給要件・年金額計算)

例えば、子供が0歳から22歳(大学卒業)までの期間を考えると、総額で約3,000万円〜4,000万円相当の価値になります。

これこそが、国が用意してくれている「最強の死亡保険」です。

バリア②:死亡退職金 + 弔意金

職場の規定にもよりますが、公務員が在職中に亡くなった場合、通常の退職金に加算された「死亡退職金」や、共済組合からの「弔意金」が支払われます。

参考:総務省 地方公務員の退職手当制度の概要

これも勤続年数によりますが、数百万円単位のまとまった資金になります。

これだけで葬儀代や当面の生活費は十分にカバーできます。

バリア③:団体信用生命保険(持ち家の場合)

もし住宅ローンを組んでマイホームを購入していれば、ほとんどの方が「団信」に加入しています。

万が一の際はローンの支払いがゼロになるため、残された家族の「住居費」という最大の固定費が消滅します。


【徹底シミュレーション】必要保障額の計算式

30歳公務員(妻・子0歳、持ち家あり)のケースで、具体的に「いくら足りないのか」を計算してみましょう。

A. 支出(今後22年間の総リスク)

  1. 残された家族の生活費: 月15万円 × 12ヶ月 × 22年 = 3,960万円
    • ※住居費(ローン)が団信で消えるため、月15万あれば十分生活可能です。
  2. 子供の教育費(全て国公立想定): 約 1,000万円
  • 合計支出(必要額):4,960万円

B. 収入(公的保障・貯蓄など)

  1. 遺族年金: 年160万円 × 22年 = 3,520万円
  2. 死亡退職金・弔意金: 約 500万円
  3. 現在の貯蓄: 約 200万円
  • 合計収入(準備済額):4,220万円

C. 本当に保険で準備すべき額(不足額)

支出(4,960万) - 収入(4,220万) = 740万円

どうでしょうか。

実は計算上、1,000万円の保障があれば生活は成り立つのです。

ここに「子供が私立大学に行くかも」「予備費として持っておきたい」という希望を乗せてプラス1,000万円したとしても、合計2,000万円あれば、それこそ「鉄壁」と言えるでしょう。


自治労セット共済への具体的な申し込み手順

最強のコスパを誇る自治労セット共済ですが、民間の保険のように「Webでポチッと」だけでは完結しない、公務員特有の手続きが必要です。

元消防士の僕が、現場感覚で手順をレスキューします。

ステップ1:所属支部の組合窓口へ

まずは、役所や消防署内にある組合の事務局、または職場にいる組合役員の方に連絡しましょう。

「セット共済のパンフレットと申込書をください」と伝えるだけでOKです。

年に数回「継続・新規加入キャンペーン」がありますが、それ以外の時期でも加入できる場合がほとんどです。

ステップ2:必要保障額(口数)を記入

今回計算した「2,000万円」に合わせた口数を記入します。

自治労セット共済は1口あたりの保障額(例えば1口100万円など)が決まっていますので、パンフレットの表を見ながら合計2,000万円になるよう調整しましょう。

ステップ3:告知事項の記入

健康状態についての質問(告知)に答えます。

自治労セット共済の告知は、民間の保険に比べて「緩やか」な傾向があります。

持病があって民間保険を断られた方でも、共済なら加入できる可能性があるのも大きなメリットです。

ステップ4:提出

署名・捺印して窓口へ提出すれば完了です。

翌月以降、給与から天引きで掛金が引き落とされるようになります。

一度手続きすれば、あとは自動で「最強の盾」が維持されます。


浮いたお金で「新NISA(オルカン)」を回す

ここが資産形成の「黄金ルート」です。民間保険で月2万円払うところを、自治労セット共済で月3,000円に抑えたなら、差額の17,000円を「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」に回しましょう。

  • 22年間の積立結果:約750万円(年利5%想定)

これだけで、子供の大学費用は保険金に頼ることなく、自分の「資産」で準備できてしまいます。


まとめ:保険を「適切」にして、将来の自由を掴もう

公務員の特権は、毎月の給料が安定していることだけではありません。

「最強の社会保障があるからこそ、民間保険を最低限に削り、その分を自分たちの資産形成に回せること」。これこそが、僕たちが持つ真の武器です。

  • 守り:自治労セット共済で「2,000万円」を確保。
  • 攻め:浮いたお金を「新NISA」で雪だるま式に増やす。
  • 知恵:公的制度(遺族年金・退職金)を正しく理解する。

2,000万円あれば、家族の笑顔も子供の未来も守れます。

明日、職場の組合窓口に足を運ぶという「初動対応」から、あなたのお金に困らない人生を始めてみませんか?

次は、退職後の保険加入など、公務員の出口戦略について学んでいきましょう。


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