「安心のために保険に入ったけれど、毎月の保険料が高い…」と感じていませんか?
私も以前は◯ブラルタ生命の積立型保険やがん保険に加入していました。
保険の「本来の役割」を知ることで、余計な支出を減らし、賢く貯蓄額を守る方法をお伝えします。
なぜ「積立型保険」を当たり前に選んでしまうのか?
私が実際に陥った失敗談をお話します。
それは、積立型保険に入りたくなる衝動と余計なリスクに備えたくなる衝動です。
今考えると、子供や妻を思って加入した保険でしたが、結果的にもっと貯蓄ができたのではないかと、とても後悔してます。
「貯蓄もできるからお得」という言葉の落とし穴
多くの人が「掛け捨てはもったいない」と考え、貯蓄型を選びます。
しかし、保険と貯蓄をセットにすると、手数料が割高になり、解約の自由度も低くなるデメリットがあることを私は知りませんでした。
貯蓄型保険に加入した最大のミスは、ズバリ、手数料が割高になることです!
積立型保険にかかるコストの内訳は次の通りです。
- 死亡保障などの保険料:万が一の時のためのコスト
- 積み立てに回る「原資」:将来戻って来るお金
- 保険会社の「経費・手数料」:広告費、社員の給与、代理店への手数料
実は、この2「積み立てのお金」に対しても、3「手数料」が引かれています。
つまり、私は保険会社の養分になっていた訳です・・・
例えば、自分で「掛け捨て保険 + 新NISAで運用」をした場合、新NISAの手数料は(銘柄によりますが)投資額の0.1%以下で済むことが多いです。
一方、積立型保険の「実質的な手数料」は、運用額に対して数%〜十数%に及ぶことも珍しくありません。
これでは家計を圧迫するのも分かりますよね。
夫婦で加入していた当時の状況
私の体験談として、◯ブラルタ生命などの積立保険に夫婦で入っていた時の安心感と、反面、固定費として家計をかなり圧迫していました。
参考に◯ブラルタ生命の積立型保険(特に米国ドル建終身保険などは同社の主力です)と、一般的ながん保険に30歳から18年間加入し続けた場合の固定費をシミュレーションします。
正確な金額は当時の契約内容や為替(ドル建の場合)によりますが、一般的な平均モデルケースで算出します。
30歳加入、保障内容を「死亡保障1,000万円前後」とした場合の概算です。
【保険料の推定算出(1人あたり)】
- 積立型生命保険(終身または養老)
- 月額:約 20,000円
- がん保険(特約または単体)
- 月額:約 4,000円
- 1人あたりの合計(月額)
- 24,000円
【18年間の固定費合計(夫婦合計)】
- 期間 1人あたりの固定費 夫婦2人の固定費
- 毎月 24,000円 48,000円
- 1年間 288,000円 576,000円
- 18年間 5,184,000円 10,368,000円
毎月の4.8万円は『なんとなく安心料』として払える額かもしれません。
しかし、18年間の総額で見ると1,000万円を超えています。
私たちは夫婦は、気付かないうちに家一軒分の頭金や、子供の大学費用を保険会社に預けていたことになります。
保険の正しい役割は「貯金では賄えないリスク」に備えること
保険は「低確率」でも、実際に起こると「大損失になる」ものだけに備えて下さい。
私のように余計な支出により、普段の生活をカツカツに切り詰め、夫婦仲もギクシャクするような辛い過酷な生活を続けることのないよう、今から見直しを検討して下さい。
「小さなリスク」は貯金、「大きなリスク」は保険
- 小さなリスク: 通院や数日の入院(これは貯金で対応可能)。
- 大きなリスク: 世帯主に万が一のことがあった時の遺族の生活費。 これらを切り分けて考える重要性を伝えます。
日本の公的制度(高額療養費制度)を知る
日本の健康保険は非常に優秀です。
がん保険などを手厚くしすぎる前に、まずは国の制度でどこまでカバーされるかを知るべきです。
| 発生確率:低い | 発生確率:高い | |
| 損失額:大きい | 【保険】で備える (滅多に起きないが、起きたら人生が詰むこと) | 近づかない (政情不安・危険な場所への渡航など) |
| 損失額:小さい | 【貯金】で備える (スマホの故障・紛失など) | 【貯金】で備える (がん・風邪、日用品の故障など) |
まとめ:保険を軽くして、自由なお金を増やそう
「もしもの時が不安だから」という理由で、私たちは夫婦で18年もの間、1,000万円を超える多額の保険料を支払ってきました。
しかし、保険の本来の役割を整理してみると、実は「もっと安く、もっと効率的に」家族を守る方法があることに気づきました。
最後に、保険を見直すことで得られる「本当の安心」についてお伝えします。
「セット」をバラして、資産形成を加速させる
「保険(保障)」と「貯蓄」をセットにすると、保険会社に高い手数料を支払い、自由のきかないお金が増えてしまいます。
これらを切り離して考えるのが、家計を劇的に改善させる近道です。
- 保障は「掛け捨て」で安く済ませる
- 浮いたお金は「貯蓄」や「新NISA」などで自分で運用する
「なんとなく不安だから入る」から、「必要な分だけ備えて、残りは貯蓄に使う」へ
まずは、お手元の保険証券を開いて「これは本当に『損失大×確率低』のリスクへの備えかな?」とチェックすることから始めてください。
読者の方の中には、がん保険も同じだろ!と思う方のいると思います。
しかし、、日本の公的制度はかなり充実しており、私たちが心配するほど治療にお金はかかりません。
そのうち、公的制度についても書きたいと思います。
まずは、皆さんの勇気ある一歩が、10年後、20年後のあなたの自由を大きく広げてくれるはずです。
早い段階で見直せば、子供が大学に入学する頃、貯蓄による安心から、余裕のある素晴らしい生活が待っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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